謎の現象

最近、探索の末端の残り深さ1手のところで
指し手の生成数を少なくしてみる改良をしてみたのですが、
自己対戦では勝率がはっきりと少し上がりました。

私の考えでは、指し手の生成数を少なくした分
深く読めるようになって勝率が上がったと思ったのですが、
それぞれの探索の深さを調べてみると
改良後のプログラムは元のプログラムと
読みの深さはほとんど変わりませんでした。

私はこれらのことから、
1つは自己対戦に問題がある可能性と、
もう1つは探索の末端の辺りでは、
βカットを起こす手でも、生成しなくてもよい手が
あるのではないかと思いました。
βカットを起こす手よりも
局面をおだやかにする手(単純に進める手)を
指した方がいい場合があるのかもしれません。

コンピュータ将棋の進歩2の中の
yssのところの、2つの地平線効果、の中で、
末端近くにおいて重要なことは
決して無茶な(乱暴な)手は読まない、ということである。
末端の目的は局面を収束させることであるから、
表面上有効と思われる手のみを数手読ませればよい。
と、書かれていることからも、そのように思いました。

私は探索の末端付近での指し手の生成で、変わった手なども
生成しているのですが、
せれでも不思議な現象だと思いました。
もう少し自己対戦を続けて
勝率を確かめてみたいと思います。

(追記)

たいへん申し訳ありませんが、
改良後のプログラムは、指し手を減らしただけではなくて、
追加している手(末端だけではない)も多々ありました。
間違って昔のプログラムと対戦させていました(x_x)。
全部の文を削除したいくらいですが、
せっかく書いたんで残しておきます。